4/21/07

怒涛の窯焚き4月編


柴田の仕事先で登り窯を焚いたのはつい3週間前のこと。今回は私の仕事先で薪窯を焚く。いつも使っている二間の登り窯の方ではなくて、シーグローブの伝統的な薪窯、グラウンドホッグ・キルンだ。

これは日本の穴窯に似ているのだけど、火袋(薪が燃えるところ)にロストルという空気の溝があり、薪がよく燃焼できるようになっている。火袋から一段上がったところに大きな硅砂が引いてあり、器に目を付けず硅砂の上にそのまま乗せるようになっている。そして、煙突が低くて幅広いのも大きな違いだ。

とにかく、そういう違いによって、窯焚きの時間がぐっと縮まり、なんと12時間ぐらいで焚き終えることができるようになっている。グラウンドホッグ・キルンの詳しいことは、陶芸ジャーナルの方でまた書くことにしよう。

さて、窯焚きは思ったよりサクサク温度が上がり、また心ある友人達が入れ替わり立ち代り手伝ってくれて、問題も無く順調に終わることができた。ガスバーナーでのあぶりが一晩、朝から薪に代えて15時間で終了。火前のオルトンは12番完倒、一番後ろの煙突前で9番完倒というパーフェクトぶり。


お疲れ様でした。

4/6/07

初窯窯出し


柴田の運営するNPO「スターワークス」の初窯の窯出しがあった。ちょっと肌寒く、風も強く、花粉と土ぼこりと、窯からのほこりでくしゃみ連発しつつ、一つ一つ作品を出してゆく。

グループ焼成なので、自分の作品がたくさん入ったわけではないけど、仲間と一緒に楽しく窯出しするのは、何ともいえない充実感だ。

今回は、参加者のほとんどの作品が素焼き無しの生地ばかり。釉掛け、窯詰めでもかなりリスクが高いのに、加えて薪窯では焼成中・冷却中に破損することが多い。だが、キャンドルスタンドとカップも破損無く焼けていてよかった。バーモント州のお客さんがオーダーをくれていたのだ。

次の窯焚きは初夏か初秋。いい器を作って、素焼きして(これポイント)、もっといい窯焚きにしましょう。がんばれ。

4/4/07

ECUでワークショップ開催

ECU(イーストカロライナ大学)はノーースカロライナ州東部のグリーンビルという町にある。学生数約3万人の中規模大学だ。この大学の陶芸科のスタジオで、柴田と2人でワークショップとレクチャーを行った。 あまりに多忙のスケジュールだったので、何と写真を取る暇も無かった。残念。

私達を呼んでくださったのは陶芸科教授のSeo Eoさんで、彼は韓国出身だが幼少期(1~7歳)を日本の広島で過ごしたのだそうだ。その後数年韓国に戻り、高校から大学院までアメリカで、その後ボリビアで数年仕事をし、以来ずっとアメリカで陶芸を教えていらっしゃる。ちなみにかなりの日本語を話すことができ、もちろんハングル語、英語、に加えてスペイン語も堪能な、とても国際的なアーティストだ。やっぱり語学は、持って生まれた才能だなー。いや、もちろん努力の賜物でもあるけど、あるレベルを超えるには努力には限界があるかもしれん。

さておき、前の日に到着した私達は、Seoさんの自宅に荷物を置き、道具や土を運ぶため大学のスタジオに向かった。教室数がすごく多いものの、一部屋あたりの面積は結構狭く、ちょっと窮屈な印象。でも学生は工夫して場所をシェアし、和気藹々陶芸の勉強に勤しんでいる様子。学部生・院生合わせて30人ぐらい?が私達のワークショップを見に来てくれた。

柴田は自分の研究テーマである、地元の土の焼成テストを学生に説明し、また蹴ろくろを使って日用食器を作った。私はこの辺りの赤土原土と普通の陶土を混ぜて赤土を作り、それで大鉢と大壷を作った。夕方仕上げをするときになっても、まだ削りには早すぎる状態。でも時間がないので無理やりバケツに乗せて大鉢の高台を削ったら、ひっくり返した時に、見込み部分にバケツの縁の跡がくっきり。隠すのもわざとらしいので、あえてそのまま跡を残した。いつもは2日間のワークショップなのだが今回は1日。大物を1日で完成させるのは、ちょっと無理があったかなあ。

5時に仕事を終え、片付けて、お礼を言って、大学を後にした。自宅に着いたのは午後10時前。日曜日の早朝に薪窯を焚き終えてから、まだ2日しか日付が変わってない。めっちゃ、疲れました。

4/1/07

窯焚き終わり

土曜日の夜中(正確には日曜早朝)、無事窯を焚き終えた。合計43時間、あぶりを含めると55時間の窯焚きだった。思ったよりは早く上がったが、いろいろ反省点もあり。まあ初窯なので、これから少しずつ良くしていくしかないのだけど。

ちなみに今回、たくさん「左馬(ひだりうま)」の湯飲みを入れた。築窯したばかりの窯を初めて焚くときに、「馬」を反対にした「左馬」を湯飲みに書いて焼き、窯出し後にお得意さんに湯飲みを差し上げる、というなわらしがある。左馬の湯飲みでお茶を飲むと中風にならないといわれ、非常にありがたがられるのだそうだ。また地方によっては、湯飲みではなくお茶碗のところもあるみたいだ。

アメリカ人のデイビッドやジョーも、メキシコ人のサンちゃんも、四苦八苦しながら左馬を弁柄で書いていた。すばらしい異文化理解だな(笑)。窯出しは来週後半、木曜日か金曜日になるだろう。とても楽しみだ。


さて明日はイーストカロライナ大学に出かけて、学生向けに陶芸ワークショップとレクチャーをしなければならない。こうして、汗かき恥かき、生きていくのだ。