12/19/08

薪窯焼成(2008年12月)に向けて

先月薪窯を焼成したときの日記のタイトルは「薪窯焼成(2008年11月)」だった。わざわざカッコで11月、と書いたのは、次の窯が12月にあることが分かっていたからだ。

あああーーー何で毎月薪窯焚きますかーー。

もう嫌や、しんどい。

・・・なーんてね。

と言うわけで、今制作の追い込み中。最近雨続きなので、生地が乾かず困っています。窯焚きは多分来週末、搬入が年明け。今年のクリスマスは、窯詰めで丸つぶれになりそうです。

写真上:仕事場。手前がしばっさん、奥が私の制作スペース。もうわやくちゃ。
写真2番目:しばっさんの壷、花器。装飾のしのぎ。
写真3番目:私の大鉢。ろくろ引いた直後で63cm。腰痛い。
写真下:どんどん作る。棚をうめる。

しばし更新が滞るやもしれませんが、一生懸命仕事してますのでご容赦を。

12/13/08

窯プロジェクト3

結局、トニー率いる大工さんズは、延べ3日(丸一日×2、半日×2)で窯屋根を完成させた。
すーーーーごーーーーーい。

垂直水平がちゃんと取られて、家より頑丈そうな(笑)、新築の窯屋根をご覧ください。ドゾ。
何か、露天風呂の屋根みたいだな。

後から、エクステンション(軒)を縦横に付け足すので、また見た目が変わるけどね。

気になる建築費用ですが、コソっとここに。
材木代 $1500
トラス(屋根枠) $600
トタン(屋根) $800
大工さんズ人件費 $1500

合計$4400

2月ぐらいに整地して、3月から穴窯を築きます。よっしゃ。

12/5/08

窯プロジェクト2

火曜日から中2日挟んだ金曜日、トニーと大工さんたちが続きをやってくれた。
今日はトラス(屋根のための三角形の木枠)を上げるのだ。

昼から外出して、夕方暗くなったことに帰宅したら、もうトラスが全部上がっていた。
今日で丸二日終了。後はトタンを張るだけ。
めーーーーっちゃ、早ーーーーーい。

斜面の上の方(煙突側)から

屋根は2段になっております

斜面の下の方(焚口側)から

予算がかなりタイトなので、左右に作るエクステンション(軒みたいなん)は、追々自分たちで付けていくことになる。そこは薪置き場になる予定。でもその前に、窯を築かないとね。

12/2/08

窯プロジェクト1

連休明けの月曜の朝、近所の大工さんトニーから電話がかかってきた。
「明日の朝から、窯屋根の工事始めるから」

トニーにお願いしたのは、薪窯のための窯屋根を建ててもらうこと。
窯屋根の大きさは16×32フィート(約4.8×9.6m)。
スタジオの北側の元トウモロコシ畑の斜面に建ててもらうのだ。

彼も他に仕事をいくつも抱えているし、こっちもバタバタと忙しかったので、
なかなか工事の日にちが決められないままでいた。

そして火曜日の朝8時半に、もう仕事に取り掛かるトニーと大工さんズ。
一日で柱を6本埋めて、コンクリを流して、垂直を見て、固定して、梁を上げた。
やっぱり、本職は仕事が早い。餅は餅屋だ。斜面の下の方から窯屋根の枠を見上げる。
手前左に積んであるのは「トラス」と呼ばれる、屋根の三角の部分の木枠。
向こうの方に小さく見えるのは、オゲ男とストローラー。
大きさが何となく、わかるでしょう?
そしてその奥にかすかに見えるのは、今年2月に購入した28tの窯用レンガ。

次は木曜日、雨が降ってなかったら、続きをやってくれるらしい。
トニーの見積もりでは、延べ4日あれば窯屋根が完成するという。
多分年内には完成できるだろう。すごい。

これから来年の夏にかけて、穴窯を築窯するプロジェクトが始まります。
予定では、12月中に窯屋根完成、来年春までに整地終了、
春から夏に掛けて築窯、秋に初窯、という感じ。

全工事が無事に、スムーズに、進みますように。

安全第一やよ

11/24/08

陶器祭の開催

今年新しく立ち上げられた、陶芸家たちによる陶器祭「Celebration of Seagrove Potters」が開催された。11月21(金)の晩に前夜祭のイベント、22(土)、23(日)が陶器祭。古い方の陶器祭がシーグローブ小学校で開催されているのに対し、こちらは「Luck's」という豆の缶詰工場跡での開催。(陶器祭の分裂に関する、以前の日記はこちら。)

今年、私たちも陶芸家として、陶器祭にお店を出してみました。名前は「陶家」。ウェブサイトと同じですが。器は全部、先日薪窯で焼成したもの。窯出しして、底を掃除して、値段をつけて、搬入して展示。

しばっさんの作品

私の作った器














寒波がやってきてグンと冷え込んだ先週末だったけど、ガソリン価格の下落もあってか人出はかなり多かった。一番混雑した土曜日など、駐車場に入りきらない車が路上駐車して、Hwy705(通称ポタリーハイウェイ)は車の列ができていた。

入場チケットが途中で足りなくなって、お客さんの手にマジックでマークしないといけなくなったらしいと聞いた。夏から皆で話し合いを重ねて、プランを練ってきた、手作りの陶器祭。大成功だったと、みんなが口をそろえて嬉しそうに話していた。

またイベントとして、ライブオークション(収益は実行委員会の運営費に)、子供用の格安陶器店(収益は教育施設への寄付)、リリーフ・ファンド(収益は災害や事故にあった陶芸家への補助金)、バンドの演奏、そして陶芸家によるデモンストレーションなども。

写真は左上:デイヴィッド・ステンフリ、右上:ベン・オーウェン三世、左下:ジェフ・ディーン、右下:実演を見つめるお客さんたち。(名前をクリックすると、各陶芸家のウェブサイトへ)



























買い物だけじゃなくて、見て聞いて楽しめる週末になったようだ。

「陶家」の売り上げはそこそこ。半分以上の陶器が売れた。掛かった経費を除いた収益は、窯屋根の建築費の足しになるかな。

何より、陶芸家達の一致団結が、みんなを嬉しい気持ちにさせる良いイベントだったように思う。来年も頑張りましょう。

11/10/08

薪窯焼成(2008年11月)

11月7日から9日まで、登り窯を焼成した。昨年は妊娠中と言えど、展覧会などがあったので、結局3回も薪窯焼成。胎教にはちょっとハード過ぎたか。そして12月に子供が生まれてから長い間仕事を休んでいたので、今回本当に久しぶりの薪窯焼成。
10月ぐらいから、オゲ男が寝た後仕事場でコツコツ器を作り始めた。最初は勘が戻らず結構大変だったけど、何とか一窯分の器を作ることができた。そして素焼き・釉掛け、窯詰めを終えたのが11/7(金)の午後。

今回もスターワークスセラミックスの登り窯を借りて焼成。窯焚きクルーは、しばっさん、サンちゃん、ウェインさん、ジェフ、と私&オゲ男。できれば自分達の窯で焚きたいが、まだ窯屋根もできておらず、自分の窯が焚けるのは早くても来年後半の話。

しばっさん


サンちゃん

サンちゃんの愛犬ベアーウェインさん


11/7(金) 4pm ガスバーナーであぶり始める
       11pm しばっさんが薪で焼成開始
11/8(土) 10am しばっさん帰宅・仮眠 
        1pm 私窯番、オゲ男は友人宅へ
        8pm 私終了、オゲ男を迎えに行き帰宅 
        9pm しばっさん窯番 
11/10(日) 8am しばっさん帰宅
            一の間(火袋)の温度がかなり上がってきたので、
            仮眠を2時間取って、しばっさん窯番に戻る
        1pm 私窯番へ 友人が窯の横でオゲ男を見てくれる
        3pm 火袋、コーンが12番完倒、灰の乗りも良いので焼成を止める
            ニの間もほとんど同時に終了
            続けて三の間、四の間を焚いていく
        7pm コーン8番が倒れたところで、岩塩5キロ投入
        9pm 三の間の温度が高いところのコーン12番完倒
            温度が低いところのコーン10番半分
            焼成終了
            
あぶりを含めて合計53時間の焼成だった。今までよりスムーズに、思ったより短い時間で焼成を終えられた。火袋の火を止める前に引き出したしばっさんの花器の、灰の乗りも熔け具合も上々。

何より、とってもよいチームで焚けたので良かった。
オゲ男もよく頑張りました。それ以上に大変だったのはナンシーw。

オゲ始めたら、とりあえずおやつ行っとこ

窯出しは多分11/13の木曜日の夕方。開けるまで分からないけど、よい窯焚きになったと思う。
        お疲れ様でした

10/13/08

スタジオプロジェクト8

スタジオが機能しだして、もりもり制作中!だと良いのだが、案の定、事はスムーズに行かずw。

夜オゲ男が寝た後が制作の時間で、夜な夜な仕事場に行っては器を作っていたのだけど、隣の小屋の部分からゴソゴソ音がする。何とリスが巣を作って冬眠の準備をしていたのだ。

スタジオの建物の横には、高さが30mはありそうなでっかいオークの木が3本あり、これがまた尋常ではない量のどんぐりを落としている。エサに近く、寒さをしのげるこの建物は、長い間リスの家だったのだろう。

かわいそうだが、狂犬病を持っている可能性があるし、ダニや蚤が怖いので、リスさんには出て行ってもらい、隙間を塞ぐ工事を始める事にした。

左が見取り図だけど、スタジオ横の小屋が問題の部分。ここはオリジナルの一番古い建物で、後からその他の部分が建て増しされたようだ。柱も壁もラフカットのオークでできていて非常に堅い!

北側の煙突のある壁から一枚一枚壁材を剥がしていくと、次の問題が顕わに。シロアリに食われて、床の部分がもろくなっていたのだ。

あまりこんなことに時間を掛けたくなかったから、さっと応急処置してまた今度時間のあるときに、と思っていたけど、根こそぎ修理せざるを得なくなる。

痛んだ柱や梁を、取れる部分は全部取り、新しい柱を入れていく。もちろんシロアリ用のスプレーをしっかり掛けながら。


窓が一つもない空間だったので、ついでに窓もはめ込んだ。防水ペーパーを張って、外壁材をカットして張って、細かい作業を毎日少しずつ進めて2週間。やっと隙間が無くなって、窓から風も入るスペースになった。

先週の日曜日には、しばっさんが外壁用のペイントを北側にだけ塗った。黒壁の仕事場。結構渋くて、いいですな。小屋のロフト部分に掃除機を掛け、ここにはトランクや軽くてかさばるものを収納。棚には陶器のストックを並べて、あと大工道具も収納しないとね。

乾燥室のスペースには、器がたくさん置けるような棚を作る予定。スタジオ内ももうちょっと収納棚や道具置き場を作らないと、なかなか仕事がしやすい環境にならないな。

大工さんが窯屋根用の材料をオーダーしてくれたようだ。もうすぐ建築が始まります。

9/15/08

スタジオプロジェクト7

最近のスタジオ進捗状況は、屋根に雨どいを付けたのと、部屋の中に蛍光灯をつけた。後は、先週末買ったばかりのレインバレル(雨水タンク)を雨どいに取り付け、スタジオ用の水として使えるようにする。早く外壁も塗装したいし、まだまだやりたいことはたくさん。それにスタジオの中はまだ雑然としていて、道具も整理整頓されていないので、棚をつけたりして使いやすくしたい。

春からしばっさんがコツコツやってきたスタジオ作りも、これでようやくひと段落。この秋は陶器市もあるし、来年は展覧会もある。そして久しぶりにろくろを回し、土の感触を再確認。これからは作品を作ることに時間を使っていこう。

どんどん作る

この秋窯を築く予定で、その場所はもう決まっている。スタジオの北側、元トウモロコシ畑だった辺りのちょうどいい斜面を選んだ。煙突からの煙も、大きな木に隠れて道路からは見えないだろう。知り合いの土木業者さんにトラクターで整地をしてもらって、それから窯屋根を建てる。近所の大工さんに来てもらって、短時間でさっさと建てられたらいいな。

窯のデザインはある程度絞られたものの、穴窯の後ろの「捨て間(*)」をどうするかで悩み中。ただの捨て間にするか、ある程度作品が入れられる大きさの塩窯にするか。穴窯の部分がちゃんと焼けることが第一の目的なので、アメリカの穴窯にありがちな、欲張ってあれもこれも付けたりはしたくない。

(*)捨て間とは、何も入れない空間である窯の一部(一間)。本来の穴窯は大きな袋状のひと間に煙突がついただけのシンプルな構造だが、これだと火の流れが速すぎて全部煙突から抜けてしまい、効率の悪い焼成になりがち。穴窯の後ろに小さな一間を作り、火の流れをセーブして溜め、温度を上げやすく、また効率よく焼成するために考え出されたもの。現代の穴窯焼成ではよくある窯の構造で、一般的には捨て間に作品を入れることはない(焼き直しとか素焼きとかはありうる)。

段々日の入りが早くなってきて、これでDST(サマータイム)が終わろうものなら、一気に冬になってしまう。外の仕事は日のあるうちしかできないから、急いで取りかからないと。


ちょっと、写真より散歩!

7/27/08

スタジオプロジェクト6


しばっさんがこつこつとこの前からの続きの壁材を張ってしまい、外壁がとりあえず終わった。

次はドア。天井までの高さが低く、市販のドアが入らないので、何としばっさんが手作り。2×2で枠を組み、窓をつけ、ベニア板を張る。窓は昨年家をリフォームした時に取り外した、古いキッチンの上げ下げ窓の1枚。何でも取って置くものだ。

チョウバンをつけて、ドアを閉めるための金具もつけて、ドアが完成。もう一枚作らないといけないけど。
なかなか、よい見栄えじゃありませんか。

全部仕上がったら、外壁材に雨がしみ込まないようオイルステンを塗ろう。そして中の材木、道具を片付けたら、陶芸の荷物を運び込もう。賃貸ではない、自分達の仕事場。ここまで一体何年かかったろう。

そろそろ窯のこと。デザインは何となく決まりつつある。
しばっさんが一番欲しかった、穴窯。頑張って築きましょう。

7/14/08

スタジオプロジェクト5


ここのとこ、週末はずっとスタジオ作り。屋根の張替えから始まって、ようやく終わりが見えてきたこのごろ。今週末はサイディング(外壁材)を張る仕事。これが、見かけ以上に重たいのだ。

建物自体がまっすぐに作られていないので、微妙な角度を調整したり、それから窓の部分をくり抜いたり。壁に合わせてみては外し、を繰り返さねばならず、とっても大変な作業だ。

土曜日、しばっさんは朝から日暮れまで、私はオゲ男がお昼寝しているときに手伝って、何とか一面張り終えた。窓を仮留めで入れてみる。おお、もはやガレージには見えないな。なるべく早くに、外壁の塗装もしないといけない。


日曜日はアッシュボロに出かけて、ホームセンターで必要な材料を買う。ドアも手作りする予定なので、角材、チョウバンなども購入。外壁用塗料の色見サンプルも貰ってきた。何色にしようかなー。

夏中には、このスタジオ作りも一段落つきそう。そろそろ本気で、薪窯のことを進めていかねば。オゲ男が寝てから夜中まで、しばっさんと窯のデザインを考えた。今までいろんな土地で、いろんな薪窯を焚いてきたけど、いざ自分の窯となると、あーでもないこーでもないと考えてしまう。それがまためっちゃ楽しいのだけどw。

その前に整地と窯屋根。あー、またお金がかかるなー。

7/9/08

スタジオプロジェクト4

しばっさんがコツコツやってきたスタジオ作りも、終わりに近づいてきた。サイディング(外壁材)とドアを取り付けたら、とりあえず仕事ができるようになる。来年のグループ展(Richmond, VA)もあるし、陶芸制作の方も頑張らないとね。


そして夏には窯屋根を建てて、秋から窯を築く。
現在、窯のデザインを検討中だけど、登り窯からという予定を変更して、
穴窯から築くことになりそう。

詳しくはまた追々と。

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さて、新聞を賑わしてきたシーグローブ陶器祭の分裂も、ようやく一区切りついたみたいだ。古い方の陶器祭と、新しいグループによる陶器祭のどちらもが、同じ日に、シーグローブ内で開催されることになったらしい。

おとといの晩、新しい方のグループによるミーティングがあったので、しばっさん、オゲ男と共に参加して話を聞いた。出席者は60人ぐらい、スタジオの数で言えば3、40軒ぐらいか。欠席したけど新しい方に参加したい人たちを含めると、今のところ70%ぐらいのシーグローブ陶芸スタジオが、新しい方に付いたようだ。

新しい方の陶器祭「Cereburation of Seagrove Pottery」が目指すのは、まず明朗会計、地元への利益(お金だけではない)還元、産業振興、歴史の保存、といった、まあ当たり前のことだけど、よりよい地元作り。そして皆でアイデアを出し合って、お客さんに喜んでもらって、社会に対してよい事をできる限り続けていこう、という建設的なグループを作ろうとしている。

片や古い方は、陶器祭出展者から高い場所代を取り、買い求めに来たお客さんからも入場料($12/人)を取り、入場者数を偽って収益を不透明にしたり、とろくな事をしていないので、今年の参加陶芸スタジオ数は激減しそうだ。例え外から新規参加者を募っても、もはやそれはシーグローブの陶芸家達による陶器祭ではない。あこぎな事を続けていると、いつかしっぺ返しを喰らうものだ。

今年の11月中旬の陶器祭対決、どちらがお客さんに支持されるのか、とても楽しみだ。私たちも渦中に飛び込んでみることになったし。たくさん作品を作って、窯を焚きましょう。