4/9/09

窯屋根のエクステンション

窯の基礎工事の際に(参照はこちら)、思ったより深く掘ることになってしまい、元の地面との段差が深くなってしまったので、トラクターでその段差をなるべく緩やかになるように掘ってもらったのだが、深く掘り込んだ部分が窯屋根からかなりはみ出してしまった。雨が降ると、雨水が窯屋根の下の最も深い部分に流れ込む恐れがあるので、至急に窯屋根のエクステンション(延長した軒屋根)をつけないといけなくなってしまった。言葉で説明すると長ったらしいが、図に描くと一目瞭然。ヘタな走り書きですが、こんな感じ。幅16フィート(約4.8m)、奥行き10フィート(約3m)のエクステンションぐらい、自分たちでできるやん、と材料をホームセンターで買い揃え、いざ始めてみるも、全くはかどらず。おまけに雨続きで地盤もゆるゆる、もうすっかりやる気を失ってしまったしばっさんだった。

そこでトニー(窯屋根を建ててくれた大工さん)に電話して、やりかけのまま放置された現場と材料を早速見てもらった。本当に小さい仕事だし、やりかけだし、もう恐縮してしまうのだけど、トニーは喜んでやってくれると言う。少しだけ材料を買い足して、今朝9時から、トニー率いる大工さんズが仕事を始めてくれたのだ。

オゲ男と散歩しながら、大工さんの仕事を遠巻きに見ていた。11時半からオゲ男のお昼寝が始まり、すやすや寝ている間に、何と大工さんたち梯子やら道具を片付け始めるではないか。外に出ると、いやはや、軒屋根完成。4時間半ぐらいで仕事を終わってしまった。屋根をチェックし、お金を払い、午後2時に全部終了。めちゃめちゃ早ーーーーーい。自分たちでやっていたら、3週間はかかってたぜ。
とりあえず今のところは窯の正面だけのエクステンションだけど、これから窯を築いて、土を埋め戻したら、窯屋根の横方向にエクステンションを付けたい。それが今度薪置き場となるのだ。トニーに「夏ごろ窯ができたら、またエクステンション付けてくれる?」と聞いたら「もちろん」と答えてくれた。さすが餅は餅屋だ。

4/5/09

教える難しさ

しばらく更新が滞っていたのは、仕事関係が忙しかったから。
なかなかゆっくり、ぼーっとする時間はありませんねえ。

3月末に、スターワークスの陶芸スタジオで、大物ロクロのワークショップを開いた。
電気ロクロが4台しかないので、生徒は4人。まあ小さいグループの方が楽だけど。
ちなみにアメリカでは、電気ロクロの方向は反時計回り。
対して日本の大体の地域では時計回り。
自分がデモンストレーションを見せる時は時計回りでロクロを回し、
生徒に教える時は反対周りで、という教え方にも、
今までいろんなところでワークショップを開いてきたので、ずいぶん慣れてきた。

でも、なかなか細かいところの説明が、英語ではしにくいな。
日本では「見て覚える」「身体で覚える」というやり方だから、
言葉(英語)で分かりやすく丁寧に説明する、というのが、どうも難しい。
ほんと、ちょっとした小さな動作とか、雰囲気とか、なんか吐息のようなもの、
そういう部分を第二言語で思うように伝えられたら、どんなに楽だろう。

先週末は、しばっさんと一緒に、地元の陶芸家グループの薪窯焼成を指揮する、という大仕事。
もうこれも、ストレス溜まってしょうがないようなメンドクサさ。
大体アメリカ人は文句は言うが、今一動きが悪い人が多い。
あのお客さん態度はどうにかならんのか。

薪窯を焚くって、準備、段取りから片づけまで、疲労困憊するような大事で、
どの過程も丁寧に、できるだけ失敗しないように、そして臨機応変に対処して、
最低でも8割OKぐらいのところで帳尻を合わせないと、ただの骨折り損な仕事なのに、
みんなしんどいところは良く働く若者にさせておいて、飲んで騒いで、
自分の作品がうまく焼けたらそれでいい、というような俺様ぶりだ。
そんな大勢に窯詰めや窯焚きを教えるなんて、もう本当にイヤだ。
(*よく働くアメリカ人もちゃんといますので、ご安心ください。)
・・・だが、これもまた我々に課せられた仕事なのだった。
まあ一応プロなので、ちゃんと帳尻は合わせましたが。
あまりにも皆喜んで、口々に「またやろうなー」とのたまっているので、
また頼まれるかもしれないな、と今からしばっさんと戦々恐々だ。

その人が今後良い仕事ができるように、自分の持つ技術や知識を教えるって、
言語や場所に関わらず、とても難しい。
でも、きっとそうやって、自分もいろいろ学んでいるのだろうけど。